ゲームの話(1)

ゲームの話です。
ウィザードリィのキャラメイクについてのウダウダ。私がたまに出す話題です。
シナリオ#1での話からです。まず、パーティーのリーダーというか、司令官的な役割のキャラを用意します。リーダーには大きく分けて2とおりのパターンがあり、組織のトップとしてメンバーに指示出しするトップと、なんとなく言い分が通っているようなオピニオンリーダーとにわけられます。物語としては後者のリーダーも魅力的なのですが、大勢のキャラを操作するRPGでは前者のほうがイメージをつかみやすいかな、という気がします。私が使うリーダーもそんな感じでして、戦場の最前線から一歩引いたところにあるテント張りの司令室で、軍服に身を包みながらもパイプ椅子に座って、机の上に積み上げられた無線機のモニターを眺めながら地図を片手に指示を出す、というパターンです。
私が使うリーダーキャラは、成長が早くて直接攻撃が可能な戦士か僧侶で、種族は人間、性格は中立と決めています。ところがここで一つ問題があり、僧侶や司教は中立ではなれないのです。中立の者は神に帰依する職業に就けないというのがその理由らしいのですが、中立の者は性格変更ができないですから転職を何度繰り返しても僧侶系呪文を習得できません。リーダーが呪文を習得していないというのも締まりのない話ですが、ここはガマンでしょうか。攻撃力や呪文使用回数、特技などは専門職には勝てないですから、彼がリーダーたるゆえんはレベルでしょうか。そうなると、初級職であるということは譲れないところです。
===== 司令室(#1) =====
リーダーにわとり 戦士 人間 N (魔法使い→ )
サブリーダー   僧侶 人間 G (魔法使い→ )
 
次に、少人数プレイでのキャラを考えてみます。シナリオ#1での一人旅が可能なキャラとなると、転職によって両系統の呪文を習得した忍者、あたりでしょうか。それ以外のキャラではちょっと一人旅は難しいでしょう。でもって、2人、3人とパーティー人数が増やすときも、このスーパー忍者を使えば問題ありません。ただそうなると、どうにもいま一つ個性のないパーティーとなってしまいます。ここでは、職業の種類は多めに取るという方針で考えてみます。
シナリオ#1の8つの職業のうち、魔法使い系呪文を覚えるのは、魔法使い・司教・侍であり、また僧侶系呪文を覚えるのは、僧侶・司教・君主です。また、宝箱の解錠ができるのは盗賊と忍者であり(盗賊のほうが解錠精度は高い)、またアイテム識別ができるのは司教だけです。
そうなると、2人パーティーで何でもこなす万能チームを作るとなると、司教・盗賊の2人で組めばいいことになります。両系統呪文使用のうえに解錠、識別もできますから。しかし、この2人では、直接戦闘(武器を装備して「たたかう」)するにはあまりにも非力です。というわけでここは識別をあきらめて(控えメンバーにやってもらう)、さらには解錠の精度が落ちるのも覚悟した上で、「侍・忍者」がまっとうな選択かな、と思います。もちろん、武器はムラマサ(侍専用)とシュリケン(忍者専用)を持たせます。ここでは、僧侶系呪文の使い手がいないという点で、不満はあります。しかし、僧侶系呪文の使い手である戦闘員となるとそれは君主になるのですが、君主は成長が遅いという欠点があります(忍者ほどではありませんが)。
そうなると和風戦闘員コンビですから、異界の魔物との死闘を繰り広げるにはちょっと頼りなさげではあるのですが、まあイメージとしては座頭市でしょうか。座頭市なら、ウィズ武士において忘れてはいけないMIFUNEも出演してますし。
性格は、GとEは互いに変化できるわけですからこの両者の違いはそれほど重要ではなく、むしろ重要なのは「NかN以外か」という点になります。というわけで、
===== 2人旅(#1) =====
ざとういち 忍者 人間 E (僧侶→魔法→ )
せんせい  侍  人間 G (僧侶→ )
 
このパターンかな。呪文系職業から転職することで、全系統の呪文を使えるようにします。この「全員全系統使用」は、少人数パーティークリアの際の原則になります。
この2人旅パターンにもう一人を追加すると、3人パーティーになります。ここでは君主を入れてみることにします。そうなると、キャライメージも変わりますから、名前も変えて、
===== 3人旅(#1) =====
司馬江漢(外科 忍者 人間 E (僧侶→魔法→ )
石川玄常(外科 侍  人間 G (僧侶→ )
大槻玄沢(麻酔 君主 人間 G (魔法→ )
 
こんな感じになります。司馬先生が「E−NIN」だというのがなかなかハマリ役かなと自画自賛しております。最後は刺されちゃいますが。
これにさらにもう一人追加すると4人パーティーになりますが、シナリオ#1ではパーティーの4人目は直接攻撃ができないので、ここは非戦闘員を配置することになります。識別と呪文の役割を担う司教がよいでしょう。
===== 4人旅(#1) =====
タニス   忍者 人間 E (僧侶→魔法→ )
スターム  侍  人間 G (僧侶→ )
キャラモン 君主 人間 G (魔法→ )
レイストリン司教 人間 G 
 
ドラゴンランスのキャラを使うと、いつも戦士と魔法使いがたくさんできてしまって、ゲームクリアのための戦力の面でも、個性の面でも、いま一つパッとしなくなるのですが、しかし今回は現実のクラスを無視して、独走してみます。
 
さて、ファミコン版#3以後、あるいは外伝シリーズになると、キャラステータス値(「力」や「素早さ」などの特性値)の上限が、種族によって変わります。具体的には、「力」「生命力」という戦闘要員にとって重要な能力値が、人間よりもドワーフのほうが高くなります。ここで、キャライメージと強さとの葛藤が生じることになります。2人旅の場合ではイメージを優先させる余裕もあまりなく、極限まで強さを追求する必要があるのでそうもいきませんが、3人旅では人間で押し切ってもいいでしょう。