営業キロの話・JR北海道

JR北海道・ネットワークの■JR北海道各線営業キロ数という項目には、路線名・区間営業キロが掲載されています。ここでは「開通年月日」という欄もあり、そこに書かれた「明治」の文字が、この地域の鉄道史の重みを感じさせるところです。
ところが、この表はどうも事業基本計画ではなく国鉄路線名称公告に準拠しているようで、「函館本線」「根室本線」など、路線名に「本線」とついています。区間でも、たとえば富良野線で「富良野旭川」と、起終点が路線名称公告のものになっています。
そして、千歳線の項目では、区間が「苗穂〜沼ノ端」となっています。これでは苗穂〜白石間が、函館本線との二重戸籍となります。

線別/項目開通年月日区間営業キロ(km)
千歳線大正15.8.21
平成4.7.1
苗穂〜沼ノ端
南千歳〜新千歳空港
59.2

ところが、それだけならいいのですが、問題は営業キロです。
59.2キロというのは、白石〜沼ノ端(56.6km)と南千歳〜新千歳空港(2.6km)の合計ですから、上表の記述ですとキロ程が合いません。苗穂〜白石の3.6kmが、宙に浮く形になります。