高校数学の科目

 以前(id:ameni:20070930)、高等学校数学の科目変更について、「数学C」がなくなるようだがそこで扱っていた二次曲線や行列はどこで扱うことになるのか、と書きました。それについて、科目構成案が公表されているので、みてみました。すると、数学IIIで二次曲線を扱うようです。新しい数学IIIは5単位で、これは現行課程での数学III(3単位)と数学C(2単位)の合計にあたるので、「現行のIIIとCが次課程でのIIIに相当する」とも考えられます。そうなると、行列もIIIで扱うことになるのですが、ともに線形代数に属するにもかかわらずベクトル(これは現行課程でもBで扱います)がBで行列がIIIということになると、では「I〜III」と「A〜B」に分ける意味はどこにあるのか、と考えてしまいます。
現行施行の際に私は、場合の数(I→A)、高次方程式(B→II)のように、「I〜IIIは微積分へ至る道、A〜Cはオプション項目」という考えが明確になったと思っていたのですが、しかし今回はその流れがやや不明確になったのかもしれません。