越中島貨物線
西が阪和連絡線なら、東は越中島線でしょう。
越中島(貨物)線は、亀戸から越中島貨物駅まで*1の単線路線です。総武本線の支線という扱いなのですが、全線非電化であり、また旅客列車も貨物列車も走行していません*2。
さてこの区間ですが、ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E6%AD%A6%E6%9C%AC%E7%B7%9A)をみてみると、
越中島支線
・1929年(昭和4年)3月20日 亀戸〜小名木川間開業
・1958年(昭和33年)11月10日 小名木川〜越中島(現在の越中島貨物)間延伸開業
となっています。
ところがですね、実はそれ以前から小名木川以南に線路は延びていたのです。
昭和22年時点の空中写真(http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/airphoto/photo.cgi?index=533936&group=USA10kKT&course=M385&num=10&size=normal)をみてみると、わかりにくいですが写真中央より北側を走る線路は、小名木川よりさらに南へ延びており、途中で進路を西に変えて晴海方面へと向かおうとしています。
このころより、東京都が小名木川から晴海まで線路をひいており、昭和33年にその一部が国鉄の所有となりました。
というわけで、「国鉄」からみれば、この区間の開業は昭和33年ですが、そんなことをいえば総武本線自体も、「国鉄(鉄道院)」からみれば明治40年に開業したことになるわけで(鉄道国有法による買収)、なんだか統一がとれていない話です。