ステサン157

グランプリのほうは今年も順当でした。ただ私の予想として日本製品はひょっとして不調かもと思っていたので、その点は意外でした。アキュ、エソ、デノン、ラックスなど、ひととおり役者が揃っています。
いっぽうのアプローズはにぎやかですね。三浦氏がさっそくLAT1000を導入していたり、ついでに予想どおりSCD-DR1も買っていたり。あるいはMC2KW(6筐体で880万円)には、たぶん菅野氏が「これぞマッキントッシュ、これぞアメリカンカルチャー」って喜ぶだろうなって思っていたら、案の定、新製品紹介のところでそんな感じで喜んでいたりしています。でもってアプローズでは「やりすぎと思えるほどの製品なのですが」って言っていますが、やっぱりどう考えてもやりすぎでしょう。2Kだから、ウチの部屋で使ってしまうとそれだけでブレーカー落ちますよ。
 
でもって今日はフォノイコ。安物好きの私ではあるのですが、店でいろいろさわってみると、フォノイコについては質が価格に対応していると強く感じます。FMアコとかボルダーとかになると、速度感も温度も全然違うように思えます。とくにFMアコは、独特の濃さと広がりが心地よいです。私がシステムを組むと、ここにだけはお金をかけたいですね。カートリッジでは物足りなかったフェーズテックも、EA1は実に良くできています。
ただ、逆に考えてみれば、機器選択によってこれほど変わるということですから、アナログって本当に難しいんですね。なるほど。「70を越えないと出せない」ってわけですか。