ステサン155

既に次号がでているのですが155号。
われらがELACの長男が、紹介されつつ測定されていました。ステサンでは25年ぶりになるという今回の測定は、やっぱり高級品になると特徴がモロに出るものなのだな、と感心しました。でもってそのFS607X-JETですが、

つまり中低域〜低域の厚みを出して、高域をやや抑え、倍音をわずかに強調することで、安定してうるささがなく、かつ華やかさも失わないという音づくりが読みとれますね。

とのことでした。やっぱりX-JET COAXが効いているのか。高級品(110万円)ゆえに私もそれほど聴きこんではいませんが、いかにも優等生という感じだった気がします。
新製品紹介のところにあったBS602X-JETも、型番からわかるとおりこのタイプの同軸型でした。となると、こっちのほうがいいのかな。
 
夢想はこのくらいにしてそろそろ現実的な話をしますと、新製品については、安アンプがけっこう充実していました。ヒューストンのMini2004とか。安物の話ならいくらでもできますよ。管球ダイナで展示されていたMini98を勝手に結線してコッソリ試聴しようとしたこともありました。ただ残念なことに、Mini2004はフロントボディとノブがピカピカメッキなのですが、電源スイッチは普通の黒プラ製なんです。ここにもメッキがしてあれば即購入なんですけれどね。個人的には、Mini98の高音部でやや荒さが目立つのが気になって、ちょっと躊躇しています。
それと、未聴ですがカインのA70T。カインは、KT88プッシュプルと5AR4整流管というタマの王道ながら、細い音を美しく押し出しています。あとは、これも未聴ですがアキュの末っ子E213。この価格帯は国内外あわせてけっこうライバルが多いのですが、それでもさすが王者アキュフェーズは、ボリュームが上がっても顔色一つ変えない安定感はさすがです。それを頼もしいと感じるか面白みが無いと感じるかはともかく。