紅茶紀行(1)

どうも梅雨で葉っぱが湿ってしまったようで、雑味が増えたような気がする今日この頃、米が「新米」から「古米」になるのは梅雨を越えてからだというところから*1わかるとおり、梅雨になるとやっぱり、なまものの味は落ちるのです。
仕方がないから今日はインスタントコーヒー。
ネットをうろうろしていたら、なんちゃらバトンみたいなものが目につきました。それも以前は音楽系バトンだけだったのですが、なんかいろいろ亜種が増えているようです。そうなったらそのうち誰かが「バトンバトン」みたいなものを作って、「最後に答えたバトン」とか「思い入れのある5つのバトンたち」とかいう質問を作るのでしょうか。まあでも、ネット市民のこういう流行好きは、祭りのときのフラッシュ画像あたりと通じるものがある気がします。そういう流行りものは私も好きなので、「ドラゴンランスバトン」あたりが回ってきたら、張り切って答えたいと思います。
 
そのドラゴンランスなのですが、「Dragonlance The War of Souls」の「Dragons of a Fallen Sun」の日本語訳新刊が出ております。

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ドラゴンランス 魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜 (中) (D&Dスーパーファンタジー)

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早く読みたいです。っていうか、戦記を最初から読み直したい。中学生の頃から何度も読み直してきたドラゴンランスを、今度読むとき私は何を感じるのでしょうか。
私はいわゆるラノベをほとんど読まなくなって、でもってハイファンタジーの大半がラノベだから、結局、ファンタジーは疎くなってしまいました。それとやっぱり最近は、人間を巧く描く作品になかなか出会えなくなりました。強烈な個性を持ったキャラたちが各々の思惑に従って動く結果、世界は誰にも予想がつかない方向へ進んでいく、という雰囲気はなかなか出せないんですよ。それだけにドラゴンランスは貴重です。
 
でも、仕事が忙しい時期に読むファンタジーというのは格別です。アタマのなかがうまく整理される、という感覚かな。ちょうど今けっこう仕事量が多いですし。
仕事といえば、以前、塾講師のアルバイトを申し込んだときの話です。採用説明会では、勤務システムの説明の後で模擬授業、そして個人面接、という流れでした。でもって私は張り切って模擬授業に臨んだのですが、本来は一人あたり5〜10分程度と言われていたのに、私だけ1分も経たないうちに打ち切られてしまったのです。えー、予備校講師とか家庭教師なら経験もそこそこ長いから、大失敗はしないはずなのにー、と思っていたら、どうやらその模擬授業で、経験者であることが即刻バレてしまっていたようで、その後の個人面接では「同業者が情報をサーチしようとしているのではないか」という感じでかなり警戒されました。勤務希望日以外は何をやっているのかとか、今までどこで何を教えてきたのかとか、そんなことばかり訊かれてしまいました。
でもってなんとかそこで採用されたのですが、どうも私の模擬授業が気に入っていただけたようで、地域統括部長さまとかの前で模擬授業を披露することになりました。でそこで、私の授業はプロ受けする授業だと言われました。って、あたりまえじゃないか。こっちはプロ相手に模擬授業させられてるんだから。私もエンターテイナーのはしくれゆえに、目の前の人間に満足していただける授業技術を心得ているわけで。
ところでその才能を大学で発揮してしまうと、なんかうさんくさく見えるというから不思議です。大学というのは予備校的なものを嫌いますから、机の前でじっと座ってテキストを読み進める、というスタイルのほうがいいんでしょうかね。それ以前に、専門分野ですらよくわかっていない大学講師様もいらっしゃるらしいですが。
まあそんなわけで潜り込んだその塾で、いきなり大量のコマを抱えこんでしまっていたときに、休み時間に読む小説が楽しかったのです。そう。仕事に追われたときにはファンタジー

*1:この点うろおぼえ