紅茶紀行(2)

今日もインスタントコーヒーです。なんともはや。
後輩が学生の授業態度について不満をもらしていました。でもって私も立場上、「ウンウンそうだよね」みたいな相槌を打っていたのですが、ふと思い返して自分の学部時代は何をしていたのかといえば、授業なんて出ていなかったような気が強くします。バイト先に住みついたりとか、知り合いと昼間からドライブに行ったりとか。
ドライブといえば、近所の道はぜんぶ走破しようとふと心がけて、いろいろな道を走ろうとしました。ところがウチの近くというのは下町みたいなところで、狭い道がいっぱいあって、たとえば曲がり角でこすったりしたときには、ただこするだけじゃなくてクルマの両側をこすったわけですから、結局どうがんばっても通れない道だったということもありました。とくに生野区東大阪あたりが強敵でした。知人の送迎にてこずるのです。かくいう私も他人にはけっこうムチャな道を通らせたりして、役に立たないナビだったと思います。
とある場所に十字路の交差点があって、そこには「直進不可(この先道狭い)・右折禁止(一方通行出口)」って書いてありまして、じゃあ左折すればいいのかといえばそうもいかず、交差点の構造上道が狭くて左折が物理的にできない、っていう場所がありました。こういうときにはドライバーの性格が出るもので、「泣きながらバック」派と「仕方がないだろうと怒鳴りながら一方通行逆走」派に分かれました。まあ、どっちの派からも、あとで「こんな場所ナビするな」ってあきれられますが。
しかし当時の知り合いというのはそのあたりに理解がある方でして、私が突然どこどこに行きたいとか言い出してもついてきてくれました。たとえば、堺東駅前の商店街の標識が「車両通行禁止:7-5」って書いてありまして(今でもそうなのかは知りませんが)、それにちょっと気になって、「じゃあ5時から7時までの2時間だけは通れるのか」と考えて、朝方その近くを通ったときにその知り合いに「ちょっと走ってみたいんだけど」と言い出してみたら、「へえー面白そうだね、行ってみようよ」って喜んでくれたり。いや行ったところでただの商店街なんですけれども。
じゃあなぜうまくいかなくなったのかといえば、もっと根本的なところでわかり合えなかったからなのでして。うーん。世の中には、別れてからもうまく友達的にそれなりの関係を保てる方々もたくさんいますが、私の場合はどうもぜんぶ崩れてしまうパターンなので、ちょっとそのあたりなんとかしようと思います。これについてはよく私が非難されるんですよ。だれそれがかわいそうじゃないか、とかね。まあ考えてみればそのとおりかもしれないし。いや、今後の話じゃないよ。
 
そういえば私は辛いものの味がよくわからなかったのですが(だからカレーは「塩辛い」し、七味唐辛子は「粉っぽい」し、タバスコは「すっぱい」)、とある方が「ノドのところで止めればいいんじゃないか」と言って下さりました。でもって、そのとおりにしようとして、ちょうどガラガラうがいをする要領でカップ麺を食べてみたら、確かにノドが痛い。何度もケホケホとむせてしまいました。うまれて初めてタバコを吸う時の感じに似ています。おお、私もついに辛いものデビューなのか。ちょっと行儀が悪いけど。
でもなんか、やみつきになりそうなので、次にカレーを食べるときにはこれでいこう。