小学校理科
前回書いたテキスト的なものの話について。やや具体的な話をしてみます。
小学校理科。まあ、好きな子は天体や動物の図鑑などでいくらでも知識を吸収しますし、計算が得意な場合には化学反応量などの問題も難なく解いてしまうのですが、ここでは、中学入試科目として勉強しなければいけないけれどもなかなか点数が伸びない、という状況を念頭に置いてみます。まあ中学受験といえば、「本人の適性が乏しいのに親の意向で受けさせられている」みたいな例が多く、いい話というのはあまりないのですが。
まず教科書やそのレベルの参考書で知識を確認します。しかし教科書は「ではこれについて今から考えてみましょう」みたいな流れになっており、知識の整理として使えるかといえば微妙なので、ここは参考書を使ってみます。まあ、どの参考書もよくできており、少なくとも売り物であればハズレはないでしょう。あるとすれば相性の問題です。
- 作者: 学習研究社
- 出版社/メーカー: 学研プラス
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「基礎からしっかり」です。入試レベルの最低限の知識事項をおさえているテキストです。項目が並んでいるというものなので、最初に読むものとしてはあまり適していませんが、知識の抜けをなくすためには使えます。火成岩と火山岩の区別とか、酸素・二酸化炭素の製法とか、パッと言えるようになれるように。
中学入試 最高水準ノート 理科 生物・地球・宇宙編 (シグマベスト)
- 作者: 西村賢治
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「最高水準ノート」。穴埋め問題と、記述・作図問題、そして入試レベルの問題があり、いずれも良問がバランスよく並べられています。ところが、穴埋めのほうは基本的な問題が多いのに対して、入試レベル問題のほうはかなりのハイレベル問題で、まったく手が出ないことがあるかもしれません。最高水準シリーズではほかにも、難問を集めた問題集があり、なかなかの良問(むやみに難しいだけではない)もありますが、腎臓とイヌリンの話とか、振り子の正射影の話とか、ハードなものも多いです。この手の問題は、解けなくてもかまわないので、答えを読んで知識を押さえておきましょう。なお、比を使って解く計算問題は、上位校を目指すならできるようにしておきたいです。