秋の紅茶(2)ルーミング2010

さて、体調がすぐれない日々を過ごしていたところ、精神的にもいろいろとなまってしまっています。紅茶はバッグで済ませ、音楽はネットラジオスムースジャズを流しっぱなし、靴はなんちゃら流通センターの安黒革を1年足らずではきつぶし、名古屋へ行くにも安直に新幹線1本、とこだわりから遠い日々をダラダラすごしておりました。
これではイカンというわけで、部屋の家具のレイアウトを変更しようと思いました。今回のコンセプトは、ある程度、物を捨てていくことです。私も、いつまでも倉庫みたいなところに住んでいるわけにはいきませんから。
でもって私は、部屋の4面に機械を積み重ねているスタジオのコントロールルームみたいなところも好きなのですが、一方で旅館の和室みたいなテーブルとポットと急須しかない10畳間も最近ではけっこう落ち着くんです。まあ後者が落ち着くというのは普通の感覚なのかもしれませんが、しかしこういうところで妙に貧乏くさいところがある私としては、空間がある=利用できていない=空間を利用した良い暮らしができていない、あるいは空間がある=家賃のモトがとれていない、みたいな感じがして落ち着かなかったんです。「ここにまだ物が置けるやん」って。
さてそうなると、今の私の部屋はワンルーム(仕切りがない)なので、物を置くエリアと置かないエリアとに分割することになります。難しいのは、置かないほうです。物を置くのは簡単なんですよね。本棚を壁にくっつけて、廃棄本で拾ってきた論文集(なかには低品質なものもあります)を並べれば、それなりに見栄えがする部屋にはなります。あるいは出向先からパクってきたPA用機材を並べれば、それなりにディレクター気分が味わえると同時に、CD聴くときに変なノイズが出るのも確認できます。