春に向けての紅茶(1)

渡部先生の書斎
http://www.shoichi-juku.com/20090619-shosai-part1.html
 
渡部昇一氏といえば、「知的生活の方法」で、書斎について記述があり、それがけっこう納得できるものだったのです。「研究者としての書斎論」では、第一人者でしょう。とにかくたくさんの本を置くことを目標に、壁四方に本棚を置くというのがその主張の骨子です。
でもって、彼の書斎・書庫はどうかというと、2階建て(吹き抜けあり)で、15万冊程度の書籍が収められているようです。本を納める様子は、大学図書館と似ています(移動式書棚があるところなどが)。移動式書棚は、林望氏なども持っており、実にうらやましいのですが、重量の問題もあり、一戸建てでないと設置はほぼ無理でしょう。
いまのところ私は、カラーボックスを部屋にせまい間隔で並べて立てて、移動式書棚もどき(移動しないけれど)にしています。しかしそうなるとかなり広い範囲でデッドスペース、あるいはデッドとまではいかないが有効に使えていない死にかけ(ダイイング)スペースもたくさんうまれます。たとえば最下段や最上段は、非常に使いにくいです。しかもカラーボックスは、本を置くのにそれほど適しているわけではなく、重量に弱いうえに、奥行きが広いためにデッドスペースができます。デッドスペースを埋めるためには前後2重置きにすることになりますが、そうすると今度は前段の本が棚からはみ出る上に、後段の本が非常に取りにくいことになってしまいます。せまい間隔でボックスを並べているので、ただでさえ本を取り出しにくいのに、これではどうにもなりません。
だとすると、本専用の本棚を買えばいいのですが、しかしそれがかなり高いんです。オーディオもそうなのですが、同じような性能の物でも「〜専用」と名乗れば高額製品になってしまうんですよ。まあ、専用本棚は、「オーディオ専用インシュレーター」と名乗った鉄の塊が数万円する世界よりは良心的・合理的ではあるのですが。それでも1台3〜4万円するものを部屋の4面に置けばそれだけで12〜16万円します。
とはいうものの、最近うちも本が増えてきて困ってきているので、処分も視野に入れつつ、棚を整理することにします。まずは、最も多い不動産関係の本からです。