私と物理

「質量×加速度=力という式変形は、数学のやり方。物理学の考え方は、力を加えると加速度が生じ、それ(a)は力の大きさに比例し質量に反比例する、というものであり、運動方程式は力の定義ではない*1」というのは、私も聞いた説明です。以前、電気系のテキストを作る作業に従事していたときに、いっしょに仕事をしていた物理の先生もそのようなことをおっしゃっていました。その後、私は学習塾で中学受験の理科を教える機会がありましたが、そのようなことを教える場面はなく、テコだの浮力だのの説明に精一杯でした。そこでの授業はそれほど楽しいものでもなく、むしろ、筑駒やら開成やらに合格させることができたので理科を卒業して算数に回って「中の下くらい」の成績の子を鴎友や明治あたりに送り込むほうが楽しかったです。
そんなわけで、今では力学や熱力学、原子物理については高校生レベルの知識もあやしいので、私も勉強することにしましょう。

*1:力の大きさの定義は、1kgの物体に1m/s^2の加速度を与える量、です。