ステサン161

次号どころか次々号も書店に並ぶ現状はさすがにヤバいと思うので、大急ぎで。
 
グランプリはまあこんなところかな。アキュフェーズから受賞している(しかも2つ。トラポとDACを分ければ3つか。)ところも相変わらずですね。まあ「ドライブメカを自社開発するという姿勢を含めての受賞」と言われればそれまでですし、実際このご時世で(ソニーからの供給を止められて)メカを自作する*1というのは大変なのですが、しかし一方でそれほどの衝撃があるかといえば微妙であり、アキュ枠を守るための受賞という印象もぬぐえません。メカを自作するというとどうしてもエキセントリックなメーカーというイメージがありますが(エソだけ?)、逆に、ジャパニーズブランドの一つの方向性も見えてきた気がします。ともあれ、来年は納得のいく選考、具体的には事実上のメーカー枠の撤廃があればいいなと思っています。
ベストバイは中堅アンプが個人的に注目でした。ラインナップはかなり地味なのですが、なかなか実力機がそろっています。
プリではAESTHETIXのCalypsoとか、Accustic ArtsのPreamp I mk3とか。パワーではOCTAVEのRE280 MKIIあたり。この程度の価格帯ならそれほど気兼ねなく試聴できますし。
 
一方、エッセー系記事では、岩田由記夫氏が自宅システムを総入れ替えした話題がありました。「人生の分岐点に立って何か冒険してみたいという想い」から、JBL・FMA中心から、オールリンという、何ともガッチリしたシステムにチェンジです。まあ、入れ替え前後の写真をよく見てみると、マクレビとかといっしょに、インフラノイズのリコンストラクタなんかも一掃されているようです。氏も目を覚ましたのでしょうか。

*1:三浦氏が解説しているとおり、どうもトラバースはソニー製だそうです。ここは技術が必要なところなので、アキュにはがんばってもらいたいところです。