紅茶紀行(その3)

おそらく皆様うすうす気づいていらっしゃるでしょうがそれでも一応ここで言っておきますと、この「紅茶紀行」はですね、「紅茶の話をする」コーナーではなくて、「私がいつも紅茶を飲みながらしているたわいもないヨタ話をここで書く」というコーナーです。あしからず。
 
先日行ったファミレス(ロイホ)のドリンクバーに、ココアがありました。この手のドリンクバーでは、水みたいに薄いアイスティとか茶葉くずを使ったダージリンとかしかないので紅茶を飲もうという気があまり起きないものなのですが、ココアのほうはそこそこ満足でした。ココアについては、濃いものを少し飲むというスタイルが私は好きなのです。もう少し甘味が抑えられていたらなおよかったのですが、まあ、ファミレスにしては上出来です。
さて、以前読んだ雑誌(ステサン151号)で評論家の菅野氏の部屋が紹介されていました。そのときに、アンプ室の写真があったのです。「アンプ室」とは実にうらやましい限りだと私は思ったのですが、ところが、「舞台裏は見せたくない」という氏の方針によって、そのアンプ部屋の様子はほとんど人には見せていないとのことでした。
それを読んだときに、私にはちょっと違和感がありました。というのも、機械は隠すものではなくて見せるものではないか、特にアンプやグライコやチャンデバというのは、必然的に目立ってしまうSPとかプレイヤとかと違って持ち主が意識して見せるものであり、それらを隠してしまうというのは機械に対して申し訳ないではないか、とちょっと思ったのです。
ですが、一方で、水槽について考えてみると、少し話が違ってきます。たしかに、雑巾とかエサ缶みたいなものを水槽の隣に並べておくというのは、好きではありません。確かにそのほうが便利ではあるのですが、でもやっぱり見苦しいです。それは、空気ポンプのモーターなどの機械についても同様です。こう考えると、「舞台裏は見せたくない」という感じは非常によくわかるのです。
そう考えていくと、たとえばPCまわりで外付機器が増えるのを嫌う、という感覚もわかるような気がしますし、PS2XBOXが一つになればいいのになと思う気持ちも、なんとなくですがわからないわけでもないかもしれません。というよりも、個人的には、PCまわりアイテムは機器によって形状が一定しないのであまり好きではありませんし、ゲーム機器は外見がチャチなので美しくないですから、スッキリとしているほうがいいですね。
そんなわけで、ヒキタクニオがとある雑誌で「本があふれてる部屋ってさ、その人の脳味噌がはみだしてるみたいで、かっこ悪くない?」と言っていた感覚も、今ならちょっとだけわかるような気がします。ちょっとだけですけれども。
 
つまり、あたりまえのことですが私も、所持品のすべてを部屋に陳列して見せたいというわけではないのです。ここで何を見せて何を隠すのかというのは、それぞれの価値判断によるわけです。私のようにコピーが入った段ボール箱は見えてもいいけれども飲食物は見せたくない、という考え方もあれば、ヒキタクニオのように、古酒の入ったカメをテーブルの上にドンと置くという判断もあるわけで。
そうなると、先の菅野氏の、「舞台裏は見せたくない」という言葉は、なかなか考えさせます。私にとってアンプは舞台そのものであって舞台裏ではない一方、水槽まわりグッズは舞台裏だというわけです。部屋の主の判断基準を理解するカギとしての、舞台と舞台裏。
 
ところで、この前DVDを買おうとして店に行ったら、後浦のライブ画像が流れていました。しかし後浦ってそんなにたくさん曲があったのかなと思いながら見ていたらですね、なぜか彼女たちはLOVEマシーンを歌っていたのです。えっ、それは後浦の曲なのか? と、ちょっと不思議に思ったのですが、でもよく考えてみたらですね、いまの娘メンツがこれを歌っても、当時と比べてのメンバー重複率は0%であるのに対して、後浦が歌うとメンバー重複率は67%になるわけで、こっちのほうがいいような気もします。どうでしょ。
あと、同じく浜崎あゆみがライブでa song is bornを歌っているようでしたが、これも、いつのまにか彼女の曲と決まったのでしょうか。確かに作詞は彼女ですけれども。リミックスアルバム(MY STORY Classical)には浜崎バージョンと銘打ったのが入っていますが、I am...に入っているのは「なんとかバージョン」とか特に付いていないはずです。