仕事場での紅茶(4)

家ではあいかわらずネット環境が整っていないのですが、仕事先では自分の机のPCがネット接続されていて、やったぁこれであれこれできるぞ、と思ってパチパチ文章を打っていたら、向かいの席の人から「さっきから何打ってるんですか?」と言われました。「いやミスタイプ繰り返してるんです」と言い返しておいたのですが、しかしこんな状態では仕事先で更新できません。
 
年末に、部屋の本棚の並べ替えをしようと思っていろいろ考えました。まず、一番使いやすい場所、スイートスポットはどこでしょうか。一本の棚を考えるならば、真正面(真ん中あたり)がいちばん使いやすいところで、最下段や四隅あたりがデッドスペースになりやすいです。ところが、立っている状態の真正面の部分って、目当ての本をサッと取り出すためならともかくとして、立ちながらでないと眺め続けることができないですから、疲れるんです。しかしいままで私は、この流れに従って本棚を組み立てていたので、まず1本の高さが220cm(私の身長より高い)くらい、そしてよく使う本は自分の目線の高さあたりに集め、重要度の低い本(たとえば古い雑誌とか*1)は最下段や最上段に並べて、さらに本棚の上と天井との間の30cmくらいのスペースにはダンボール箱を置く、という感じです。
しかしそうなると、収納力は大きいけれども近寄りづらい書庫になってしまうのです。まず背が高い棚が部屋の真ん中にあるから空気の流れが悪く空調が効かないので、夏は暑く冬は寒い。そして本棚の天板が身長よりも高いので掃除がいきとどかずホコリがたまり、小物をついつい置いてしまうので雑然としてしまいます。なんだか、自分の部屋が倉庫っぽくなるという感じです。
最近の感覚として、本は座って読みたいし、座って選びたいです。図書館書庫などでも、通路に小さい机の付いたパイプ椅子を置いていることがあり、とてもありがたいのですが、あれに座っていると周りの人から邪魔扱いされ、「座って読むなら向こうの閲覧スペースに行けよ」という目で見られてしまいます。
かつては「倉庫こそ最高の自室。倉庫に住むことが夢です」くらいに思っていたのですが、いざ住んでみるとなんだか居心地がよくなく、本を愛している気がしなくなるのです。

*1:本当は、三流学者が書いた教科書とか低レベル若手の論文集とか。