ミステリ

今回は、本の話。
子ども(小・中学生)のころ、私はよく物語を読んでいました。夜遅くに(でないと読む時間がない)、家の応接室で小説を読んでいました。応接室といっても、親がどこからかソファーとテーブルをもらってきて置いていただけの部屋ですが、夜になると誰もいなくなる場所でした。夜遅くにそこへ行って本を読むときは、昼間とは違う別の世界を楽しんでいたような感覚だったのです。
そこで私は、図書館から借りてきたSFなんかを読んでいました。今でも印象に残っているのが、全集のシリーズもので、第1巻がアシモフ鋼鉄都市、というものです。ネットで調べてみるとそれは、あかね書房の「少年少女世界SF文学全集」というシリーズのようです。あかね書房は推理文学全集というシリーズも出していて、でもって、アシモフはそこにも収録されている(暗黒星雲のかなたに)んです。
そんなあかね書房のSF押しもあって、私もいろいろSFは読んだのですが、しかしそれ以上に当時は、推理のほうをよく読みました。ドイル、ポオからクリスティ、クイーンなど。クイーンのほうは、またこんど、オランダ靴の謎の新訳版が創元から出ます。

個人的には私は、中期のものが最も好きですね。九尾の猫あたり。