部屋の片付け2

深夜の部屋片付け。いただいた缶ビールと野菜てんぷらがウマい。部屋に転がっていた時刻表と試験対策テキストが面白い。衛星放送のジャズが心地よい。いい夜だ。片付けはもうどうでもいい。
 
部屋に4台あるスチールラックは、棚が平たい鉄板になっている。これが使いにくい。「本がツルツルすべる」と言ったのは林望だが、それに加えて、載せているダンボールを取り出そうとしたら、摩擦によって、棚ごと取り出す形になってしまって、棚が傾く。
図書館でもスチールラックが使われていたが、(1)棚には木板が使用されているので本が滑らない、(2)床から直接取り付けられているので「傾く」ということがない。というわけでウチとは様子が違う。ウチのスチールラックって、板を支えているのはビス(ネジ)だけになっている。枠を作っている柱に板を取り付けるのは、ビスだけ。というわけで、長い間使っていると、取りつけ部分のビスや鉄板が変形してくる。緩む場合には締め直せばいいんだけど、鉄板が歪んできた場合には、買い直すしかない。でもって、スチールラックの大きさは、種類によって微妙に変わるので、同じものが買いなおせるとは限らない。部屋にあるラックも、それぞれの大きさが微妙に違うから、やや並べにくい。
15年ほど前は、自分の部屋が町工場みたいな雰囲気になるといって喜んでいたスチールラックだが、そろそろ役目を終えるのだろうか。なんだか自分の青春が終わるみたいだ。まあ、ラックもだいぶ傾いてしまって危ない、というのもあるが。
仕事場(ほとんど給料が出ないところ)は、比較的スペース管理が自由にできる、つまり縄張りを作ることができるので、そこにラックを移す、という方向で検討してみよう。ボスには事後承諾という形で。
 
先日、所用でビジネスホテルに泊まった。安い部屋だったが、これがけっこう居心地がよかった。ポットやズボンプレッサーなどが適切な場所においてあり、使いやすい。何よりも、今の私の部屋とわりとよく似た設備なので、参考になる。ユニットバスなんかも、自分の部屋と同じような形式なのだが、かなり手入れが行き届いている。ウチも、手入れを頑張ればこれくらいのレベルにもっていけるのであろうか。どれだけの手間と道具が必要なのかはわからないが。
 
さてここで、先ほどの、部屋に転がっていた2003年8月時刻表と試験対策テキストに目を転じてみよう。
もう8年前になるが、しかし列車が多いな、と思う。もちろん、総本数や総走行距離は今のほうが多いのかもしれないけれど、特定の都市路線のみの往復本数が多いだけだと、時刻表的には面白くない。よく、無人島に持っていく一冊は何?という問いに対して「時刻表」と答えることがあったりするが、しかし東海道新幹線や山手線、京浜東北線の本数が多い一方で地方路線では細々とピストン運転、などという現在の時刻表はたいして面白くはないだろう。かといって、時代を遡りすぎると、列車の絶対数が少ないのでこれも物足りない。オススメは東北新幹線開業直前あたりの頃。ネット(網)としての国鉄列車網の面白さが、あちこちに出ている。あるいはヨンサントウあたり。
時々「無人島に持っていく一冊は『いつの』時刻表?」ときくことがあるが、みなさんそれなりにこだわりがあるようだ。「戦前」(外地の路線も掲載されている)とか、「JR化直前」(国鉄最後の意地と底力が見える)とか。