<湘南新宿ライン>20円高い「幽霊線路」の訳

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051119-00000057-mai-soci

神奈川県の小田原などから山手線を経由して埼玉県の大宮駅などを結ぶJR東日本の「湘南新宿ライン」で、東京都品川区内の西大井―大崎間は、運転距離が運賃130円分なのに150円に設定されている。同ラインが両駅間の貨物線を走るのに、品川駅経由の旅客線の距離で計算しているためだ。時刻表の路線図にも掲載されていない「幽霊線路」となっている。

私だけでなく路線好きのほとんどは、ハァ?って思ったことでしょう。
 
いまさらこのネタを取りあげる理由が全然わからない、ということもさることながら、記事は貨物線と構内短絡線とを混同しているし(大崎〜西大井間の扱いは品川駅構内短絡線であって、営業キロが設定される貨物線ではないです*1)、それにもしも実測を基準として運賃を計算するのならば、たとえば新宿駅や渋谷駅では山手線と埼京線とでホームの位置が大きく異なるので、乗車した列車によって運賃が異なることになります。それに、青梅線立川駅付近で上りと下りの線路が離れているから行きと帰りとで別々の運賃を設定するのか、という話にもなりますし。ついでに、時間帯などの関係で普段と異なるホームに到着した場合は余計に運賃を取るのか、という話にもなるわけです。

*1:よく記事を読むと、なぜかJRも混同しているようです。線路名称公告など参照。